何もできない

今日訪問した患者さんとその奥様は昨年のこの時期に娘さんを乳がんで亡くされました。
娘さんはご両親より先に告知を受け、最後までほとんど独りで闘病生活を送り
亡くなったそうです。
ご両親に心配をかけないように、身の回りの整理もきちんとしていらっしゃったそうです。
奥様は「親孝行してもらうばっかりで、自分は娘に何もできなかった」と。
亡くなる直前も入院先の病院で眠るようにしている娘さんを起こしてはいけないと
見守っているうちに亡くなってしまったので、抱きしめて安心して逝っていいよと
言ってあげれなかった、そのことが一周忌が近づくにつれて思い出されてならないと。
どうして声をかけなかったのか、どうして抱きしめてあげなかったのかと涙ぐむ奥様。
患者さんご本人もメモ帳に「○○さん、父を置いていくなんて。悲しいよ」と。
胸が締め付けられるような気持ちになります。
でも、何もできない・・・。
時間が経てば悲しみも癒えるなんて言えません。
後悔はずっと残り続けるし、悲しみも消えないでしょう。
私にできることは ただ、声に耳を傾けることだけです。
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by ayano-812 | 2006-04-13 18:42 | 訪問看護


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