女の園は食べ物だらけ

うちのステーションは常勤・非常勤合わせて21名の大所帯です。
それに営業の男性2名、事務・総務の女性2名+社長。
21名中男性は看護師1名、PT1名、OT3名、と営業2名しかいません。
当然お菓子置き場には毎日お菓子があふれ、ダイエットを気にしながら
食べる・・食べる・・・食べる・・・・。
今日もお菓子置き場には飴、バウムクーヘン、ロールケーキ、チョコレート、羊羹
聞いているだけで体重が増加しそうなものばかり。
私も目標体重まであと5キロの壁を入社3年目前にして未だに果たせていません(笑)
自転車を漕いでも、お散歩介助をしても痩せない・・・。
患者さんのお宅で食べ物を頂くのは原則として禁止されているのですが
皆さんご高齢で一緒にお茶を飲む事をコミュニケーションの一環だと思っていらっしゃる方が
多いので私は頂いてしまいます。
となると一日の摂取カロリーは・・・体重が減らないわけだ。

さて、お茶を頂くとなると必ず思い出す方がいらっしゃいます。
Nさんは熊本生まれの女性で、気難しいことで有名でした。
口腔がんでだんだん食事を食べられなくなり、腫瘍は口腔から頬にまで広がり、
頬の右半分をを覆うほどに広がってしまいました。
日々弱る体力、大きくなる腫瘍、
今まで町内会を仕切っていた自分に対するイメージとかけ離れていく事に対するもどかしさ、
そういったものが苛立ちとなってつい大きな声を出したり、
厳しいことを言ったりということに繋がっていったのだと思います。
そんなNさんに毎日訪問するうちにNさんもすこしずつ心を開いてくださるようになりました。
Nさんの仲良しの基準は「お茶」。
お茶が心を開いてくださったかどうかのバロメーターなんです。
でも・・・正直賞味期限が5年位前のものばかりなんです。
コーヒーはカビと埃の味。おせんべいは昭和の賞味期限のものもありました。
そして、おせち。1月の10日を過ぎて食べなさいと出してくださったおせちは
すでにおかしな臭いがしていました。意を決して「変な臭いがします」と言ったら
ひとつずつすべてのおせちをかいで「大丈夫。何にも臭わない」ときっぱり。
そこまで言われたら食べないわけにはいきません。しっかり食べましたよ。
最後に極めつけはゼリー。ゼリーを開けたら半分しか入っていない。
おかしいな・・・とは思いましたが、賞味期限は珍しくセーフ。
気のせいだと思って口に入れましたが、口の中がちくちくします。
マスカットのゼリーってこんな味だっけ??でも賞味期限大丈夫だしな・・・。
頭の中が??????という感じでした。
しかし、最後まで食べきって気づきました。
底に穴が開いていたのです。そう、つまり腐っていたって事です ∑( ̄□ ̄)!!。
でも、コーヒーやおせちで鍛えられた私の胃はびくともしませんでした(笑)。
先輩にこれで体調壊したら労災下りますか?って聞いたら
原則として食べ物は頂かない事になっているからだめ。と言われました。なるほど。
そんなNさんが亡くなってまもなく1年になろうとしています。
今でも時々Nさんの家の前を通るたびに
厳しくも心を開いた人には素敵な笑顔を見せるNさんを思い出しています。
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by ayano-812 | 2006-04-14 23:22 | 訪問看護


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