水曜日の人

シャイドレーガーのYさん。
まだ68歳。

このところずっと呼吸状態が悪く、
私たちは主治医に早く人工呼吸器をつけてほしいと訴え続けていました。
明らかなナルコーシス。パルスオキシメーターの数値も80%前半。
呼吸筋も固縮してきており、空気を吐き出せない。
やきもきするナース陣。
もうひとつのステーションのナースと何度も先生に相談するも、そのうちね、と。
そのうち、そのうち、それが3ヶ月以上も経ち、急変。

心配停止状態となり9/18救急搬送されました。
ICUで頑張るYさん。
お見舞いは控えてほしいというケアマネさんの通達。
会いたい、けど我慢。

黄疸が出始めまもなくでしょうとのケアマネさんの連絡があったのが9/25。
もう、我慢できない。
会いに行く決心をしました。
明日にしよう。だって私たちは水曜日の人だから。
私は水曜日担当のナースだから。

9/26 11時 ICUへ。
ご家族の許可がないと入室できないので、ご家族に会いたいとインターフォンで伝えると
ICUナースが「そこら辺にいると思いますよ」
そこらへんてどこらへんだ?とあちこち探し回るけれどいらっしゃいません。
もう一度行くとICUのナースがしぶしぶ出てきてくれてICUの患者待合室へ。

ご主人が出てこられました。
「よく来てくれましたね。たった今息を引き取りました。」
頭が真っ白。
その後涙が溢れてきました。
昨日来ていれば・・・後悔の念が頭をかすめます。

「会ってやってくれる?」とご主人。
まだ暖かいYさん。まるで眠っているようです。

「○○さん(私)がマニキュア塗ってくれると一生懸命指を見ていたんだよ。」
「この間髪の毛切ってくれたのが最後だったね」

まだ若いYさんはおしゃれが大好き。
私はマニキュアを塗ったり、散髪をしたりしていました。

Yさんとは車椅子で散歩に出たり、たくさんお話をしました。
ご主人が24時間365日介護に当たっていました。

また来週、といった私の腕を強くつかんでいたYさん。
珍しいな、と思ったのを覚えています。

きっと、きっと水曜日まで頑張ってくれていたんだよね。
私たちは水曜日の人だから。
ちょっと遅くなってごめんなさい。

もう苦しくないね。
ほとんど動かなかった身体から自由になっていますね。

Yさん、ありがとう。
Yさん、お疲れ様でした。
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by ayano-812 | 2007-09-29 23:50 | 訪問看護


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